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春の訪れを告げる風物詩 – 桜と二十四節気「春分」

昼夜の長さがほぼ等しくなり、本格的な春の訪れを感じる二十四節気「春分」。
大地が温もり、陽光が日に日に力を増していくこの時期、
美しい花を咲き誇らせる桜は、まさに春の象徴と言えるでしょう。

桜は古くから詩に詠まれ、絵画に描かれてきました。
冬の厳しい寒さを乗り越え咲く花は、生命の息吹を感じさせてくれると同時に、
すぐに散ってしまう儚さも持ち合わせており、自然の無常を感じさせる存在でもあります。
花が持つ淡い色彩、控えめな美しさと相まって、
日本人の美意識や価値観に重なる特別な存在として愛されています。

桜には全国各地で約600種類もの桜が栽培されています。
代表的なものにはソメイヨシノ、ヤマザクラ、シダレザクラなどがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。
ソメイヨシノは淡いピンク色の花が一斉に咲き誇り、春の風に舞う様子はまさに幻想的です。
一方、ヤマザクラは山地に自生し、深いピンク色の花が特徴的です。
シダレザクラはその優雅な垂れ下がる花姿が美しく、和風の庭園によく取り入れられています。

観賞対象としての歴史も長く、古くは奈良時代から桜の木が植えられ、その美しさが詠まれてきました。
平安時代には貴族たちの間で花見が盛んになり、中世には武士たちも桜の花を楽しむようになりました。
江戸時代には庶民の間でも花見が親しまれるようになり、
現代にまで続く花見の文化が出来上がったと言われています。

しかし、これだけ愛されている一方で桜は庭に植えられることはあまりありません。
その理由はいくつかありますが、成長が早く剪定を怠るとあっという間に大木になってしまうこと、
根が広く伸びるため他の庭木の成長を妨げたり、建物の基礎や配管に影響を与える可能性があることが挙げられます。
また、害虫がつきやすいことや、落ち葉の掃除が大変なこともからも庭木として採用されにくい理由です。
日本では公園や庭園、街路樹としていたるところにたくさんの桜が植えられているため、
あえて自宅に植えなくとも身近な存在であることも理由の一つかもしれません。

桜は日本の四季や文化と深い結びつきを持つ花であると言えます。
入学や就職など、新たな門出を祝う花としても親しまれています。
春風に舞い散る桜の花は、新しい始まりや希望を象徴し、人々に癒しと感動をもたらしています。
その儚さと美しさは、日本の風物詩として私たちの心に深く刻まれているのです。

 

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