園芸辞典(や行)
八重咲き(やえざき)
焼き土
土の中にいる雑草の種や害虫、病原菌などを殺すために土を焼いて消毒する方法。ただし、手間や時間がかかるため、黒いビニール袋に入れたり、新聞紙の上に広げたりした土を、日光で消毒するという方法もあります。
矢車菊(ヤグルマギク)
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土が乾いたら水をたっぷりと与えます。庭植えはほとんど必要ありません。
■ポイント:育てやすい植物ですが、多湿は苦手なので水やりの際は注意しましょう。また、樹高は高くなりすぎると倒れてしまうので、支柱を立てたほうがよい。
ヤツデ
深い切れ込みが入った大きな葉を持ち、しばしば天狗の羽うちわに例えられます。11月~12月頃に枝先に球状の散形花序を出し、白く小さな花を咲かせます。乾燥させた葉は生薬として用いられますが、過剰に摂取すると下痢や嘔吐を引き起こすため、「毒にも薬にもなる」植物と言えます。日陰に強く、日当たりの悪い庭でも生育する半面、強い光や乾燥を苦手としています。湿り気があって肥沃な土質を好み、適切な場所に地植えすれば雨水だけで問題なく育ちます。
山吹
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えます。庭植えの場合は適度に湿度のある場所に植えていれば、水やりの必要はありません。
■ポイント:強い乾燥は苦手なので、西日や直射日光に当たると土が乾き、枯れてしまうこともあるので注意しましょう。
誘引
植物の茎やつる、枝などを支柱に結びつけ、伸びる方向やバランスを整えることです。
ヤマボウシ
ヤマボウシの花は、30前後の小花が総苞片の中心部分に集まって咲いています。
秋になると紅橙色の実が熟し、葉は紅葉します。
■土:水はけがよい土を好みます。
■水やり:特に必要ありませんが、夏は朝のうちに水やりします。
■ポイント:自然に樹形が整うため、街路樹・庭園樹・公園樹としても人気です。
夕顔(ユウガオ)
■日当たり:日当たりのよい場所を好みます。
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えます。庭植えはひどく乾燥したら水を与えるが、ほとんど必要ありません。
■ポイント:果実が大きくなる時期は乾燥させないように注意しましょう。また、つる性の植物なので、支柱やネットを使って誘引させます。
有機質肥料
動物や植物から作られる天然の肥料です。
特有の匂いがあり効果が出るまでに時間がかかりますが、その分、肥料の効果が長続きしますので、同じ土壌の微生物や菌類が豊富になり、土壌の改善効果が期待できます。また、天然素材なので、環境を汚す心配もありません。
夕霧草(ユウギリソウ)
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:土が乾いたら水をたっぷりと与えます。
■ポイント:多湿は苦手なので水やりは乾かし気味に行います。夏の西日や直射日光を避け、花に雨があたらないよう注意します。
ユーカリ
日本ではコアラの食べ物として有名ですが、600を越える種類のうちコアラが食べるのはごく一部の種類だけです。
葉の形や花の色も様々で、観賞用やシンボルツリーやとしての人気が高まっています。
基本的に日当たりと風通しのよい場所を好みますが、生育が旺盛で瞬く間に大きくなるため、植える場所は十分に考慮する必要があります。また、地上部に対して根が浅いため強い風に弱く、台風などにも注意が必要です。
雪柳(ユキヤナギ)
■土:排水性のよい土を好みます。
■水やり:植え付けて2週間ほどは土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。その後は極端に乾燥する時期以外はほとんど必要ありません。
■ポイント:生長するのが早いので庭植えで育てます。丈夫な植物なので手間はかかりませんが、花を咲かせるために通気性、日当たりのよい場所に苗を植えましょう。
雪割草(ユキワリソウ)
■土:排水性、保水性のよい土を好みます。鉢植えの場合は乾きやすく、鉢穴の大きい深めの鉢を選び、用土は保水性のあるものにしましょう。
■水やり:鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。庭植えの場合はほとんど必要ありません。
■ポイント:花が咲いたら日光を十分に当て、それ以外の時期は半日陰で管理しましょう。水やりは花に水がかからないようにし、多湿・乾燥のしすぎに注意が必要です。
ユズリハ
春に若葉が生え揃った後、古い葉が一斉に落葉する様子を、
世代交代を繰り返し代々続いていく家に見立てて縁起物とされ、
正月や祝い事の飾りや庭木として利用されています。
日当たりを好みますが耐陰性もあり、日当たりの悪い場所でも育ちます。
秋にはブルーベリーに似た実がなりますが、有毒のため食用にはできません。
ユッカ
キジカクシ科 / イトラン属(ユッカ属)。
未来に向かって、力強く伸びる若者を象徴させて「青年の樹」と呼ばれています。育てやすく、管理もしやすい、人気が高い観葉植物のひとつです。
ユリ
香りもよく、美しい花を咲かせるため世界中で愛されています。
■土:排水性のよい土を好む。球根のためにできるだけ涼しく整える。
■水やり:用土が乾いてからたっぷりと水やりする。
■ポイント:終わった花がらは摘み、葉は残しておきます。
ユリオプスデージー
■土:排水性、保水性のよい土を好みます。
■水やり:土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
■ポイント:日当たりのよい場所を好みますが、直射日光が当たる場所は避けましょう。多湿は苦手なので、水の与えすぎに注意します。ある程度の耐寒性はあるので、凍らせないようにすれば冬越しが可能です。
陽樹
日なたでよく育つ樹木のこと。ケヤキ、ハナミズキ、サクラ、ウメ、マツ、サツキ、ツツジなど。
寄せ植え
一つの場所に複数の植物を植えること。
■ポイント:育つ環境が似ている植物を選び、繁殖力の強いものは避ける。また、草丈の違いがあるものを植えると、高低差がつき、見栄えがよくなります。
寄せ鉢
寄せ植えと見た目は似ていますが、花鉢やビニールポット苗がかごにはいっているだけで、土は共有しない。ギフト商品としてよく売られていますが、そのまま育てることはできないので注意が必要です。
【園芸豆知識一覧】
- 秋を鮮やかに彩る赤い花 – 彼岸花と二十四節気「秋分」
- 涼しげな風情を演出する秋の七草 – ハギと二十四節気「処暑」
- 真夏の太陽に輝く大輪 – ヒマワリと二十四節気「大暑」
- 移ろいゆく季節を告げる可憐な花 – アサガオと二十四節気「夏至」
- 初夏の風物詩、雨に映える花 – アジサイと二十四節気「芒種」
- 春を彩る鮮やかな色彩- ツツジと二十四節気「清明」
- 春の訪れを告げる風物詩 – 桜と二十四節気「春分」
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- 春から始めるガーデニング
- 肥料の種類とやり方について
- 植物と土壌pHの関係
- 水やりは適切なタイミングと方法で
- 園芸の基本は土づくりから
- 朝顔・昼顔・夕顔・夜顔の見分け方